2分でわかるアメリカ

2017/11/252018年の円相場見通し

アメリカの感謝祭を挟んだ今週。低インフレを背景にFRBの利上げペースが緩やかになるのではないか、さらに、上院の税制改革法案の審議が難航するとの懸念などから、円相場が目立って上昇しました。中国株が不安定になったことも、安全資産とされる円の買いにつながりました。

年内の円相場は、12月13日のFRB会合(FOMC)、そして、アメリカの税制改革の行方が変動要因となることが予想されます。2018年はどうか。

2018年の世界経済は2017年同様に予想以上に堅調に推移するとゴールドマンサックスは考えています。この見方は多くのエコノミストやストラテジストでほぼ一致しています。そして、米ドルが対円で堅調に推移するとの見方が優勢です。

UBSは、米ドルが対カナダドルと対円で上昇すると予想しています。CNBCによりますと、日銀が緩和姿勢を維持する一方、アメリカのインフレ率が上昇、金利が高く推移すると予想されることから、2018年の米ドルの対円相場が上昇するとUBSは考えています。UBSは、米ドルは対ユーロでは下落すると予想しています。

ロイズバンクは、2017年末の米ドルの対円相場は113円、2018年末は118円と予想しました。エコノタイムズが伝えました。

円高予想も一部あります。バークレイズは、全体的な米ドル安基調に加え、日本の要因で円が上昇すると予想しています。ポンドスターリングライブによりますと、円が過小評価されていること、円のショート(売り)ポジションが膨らみ調整される可能性があること、日銀が2018年半ばにも政策の正常化に動くことが予想されるとして、バークレイズは、来年末までに105円まで円高が進むとみています。

2018年の円相場予想は、105円から118円まで開きがあります。アメリカの税制改革の行方とFRBの利上げペースをめぐる見方、そして日銀の政策の方向に関する観測の違いがバラツキの背景です。

不確実なのは北朝鮮問題。新たな挑発行動があれば、リスク回避で円が買われる可能性が指摘されています。ただ、日本が被害国になるとの見方から、いずれ円が下落するとの予想もあります。
 

[November 24, 2017]  No 031843785




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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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