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2017/11/18北朝鮮Xデー遠のいた、それとも?

アジア歴訪から帰国したトランプ大統領。15日午後、ホワイトハウスからテレビ演説し、歴訪を総括しました。「北朝鮮問題で重要発表」と伝えられただけに注目が集まりましたが、拍子抜けする内容。「歴史的成果」があったとしたのは北朝鮮への圧力強化で安倍首相と一致したことで、新鮮味に欠けました。演説中にボトルから不器用に水を飲む場面に注目が集まりました。

こうした中、日本海で合同演習をしていたアメリカの空母3隻が朝鮮半島沖を15日までに離れました。アメリカの海軍当局者が語ったもので、複数のメディアが伝えました。

米朝が衝突する「Xデー」は遠のいたのか。イギリスの有力なシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は8日、「アメリカと北朝鮮が今後1年以内に衝突する可能性が50%ある」とする分析報告書を公表しました。筆者はアメリカ外交と核政策を担当するフィッツパトリック研究員。北朝鮮が核開発を放棄する可能性がゼロだとした上で、意図しない衝突につながる誤解が生じる可能性があると警告しました。

アメリカ政府は先週、北朝鮮問題に対処するための40億米ドルの緊急予算を承認するよう議会に求めました。サイバー兵器で北朝鮮のミサイル発射を阻止する予算、そして、ミサイルを発射直後に射ち落す武装ドローンを導入する予算。ニューヨークタイムズは、対北朝鮮の新たな戦略のヒントが緊急予算にあると伝えました。

北朝鮮は9月中旬のミサイル発射実験の後、新たな軍事的挑発を行っていません。およそ2カ月。不気味とも言える沈黙です。ブルームバーグは、北朝鮮は毎冬、軍事訓練サイクルに入るとした上で、来年早い時期に挑発行動を活発化する可能性があるとの専門家の見方を伝えました。

ジョンホプキンス大学院の米韓研究所のプロジェクト「38North(38ノース)」は16日、北朝鮮が大陸弾道間ミサイルを搭載した潜水艦の建設を急ピッチで進めていると伝えました。11月5日に撮影された衛星写真で確認できるとしています。アメリカの一部メディアは、北朝鮮がグアム沖、アラスカや西海岸沖に到達する長距離ミサイルの開発を近く完了すると報じました。北朝鮮が新たにミサイル実験を実施すれば、アメリカが徹底的に北朝鮮を攻撃すると予想する専門家が少なくありません。

ホワイトハウスのサンダーズ報道官は16日、トランプ大統領が来週初めに北朝鮮をテロ支援国家として再指定するか判断、発表する見通しだと述べました。9年ぶりに再指定すれば、北朝鮮が強く反発するのは確実だとみられます。

 [November 17, 2017]  No 031843781

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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