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2017/11/14「FRBで2番目に重要なポスト」

ニューヨーク連銀のビル・ダドリー総裁が来年辞任する意向です。時期は春か夏。後任人事次第ですが、いずれにせよ任期より半年以上早く退任します。ウォール街では早くも後任人事をめぐる憶測が広がっています。

ダドリー総裁はカリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得後、FRBのエコノミストになりました。1986年にゴールドマンサックス入社、1995年にチーフエコノミストに昇格しました。2007年にニューヨーク連銀に移り、2009年1月に総裁に就任しました。ゴールドマン時代に2度会ったことがあります。非常に紳士的な人でした。

ニューヨーク連銀総裁は、FRBで議長に次ぐ重要ポストと言われています。FRBの政策金利であるフェデラル・ファンド・レートを監視、量的緩和プログラムで資産を買い入れるオペレーションを実行するのもニューヨーク連銀です。FRB議長がCEOなら、ニューヨーク連銀総裁はCOOといったところでしょうか。

12人の地区連銀総裁の中で、ニューヨーク連銀総裁は筆頭格。金融政策を決める会合(FOMC)では副議長役をつとめます。投票権は地区連銀総裁の中で持ち回りですが、ニューヨーク連銀総裁だけは常に投票権を持っています。

ダドリー総裁は、イエレン議長と退任したフィッシャー副議長とのトライアングルの一翼を担い、現在のFRBの意思決定に影響力を持ちました。

CNBCは、ダドリー総裁の後任選びについて、最近のFRB人事の中で最も物議を醸すものだと伝えました。今月末に上院が承認すれば、来年2月にFRB議長がパウエル理事に交代します。次期ニューヨーク連銀総裁は、パウエル氏と金融政策の方向を決めることになります。

ニューヨーク連銀は、2つのエグゼクティブ・サーチ会社、いわゆるヘッドハンターを雇いました。今後半年以上かけて総裁候補を絞り込みます。歴代の135人の地区連銀総裁に女性や非白人が極端に少ないことも考慮される可能性があります。NYUビジネススクールの学長、ダートマス大学の教授、JPモルガンチェースの幹部、UBSのエコノミストら約10人の名前があがっていますが、予断を許しません。

 [November 13, 2017]  No 031843777

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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