2分でわかるアメリカ

2017/11/09大敗したトランプ共和党

7日の米韓首脳会談の冒頭、文在寅大統領はちょうど1年前のアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利したことに触れ、その後の堅調な経済成長を祝いました。通訳を聞いたトランプ大統領の嬉しそうな表情が印象的でした。


アメリカでは伝統的に11月の最初の月曜日の次の火曜日に選挙が実施されます。きのう7日火曜日は選挙の日。知事選や市長選が各地で実施されました。


もっとも注目されたのはバージニア州の知事選。激戦でしたが、民主党の副知事が、共和党のガレスピー元全国委員長を破りました。ニュージャージー州では民主党のマーフィー元駐独大使が圧勝。ニュージャージーの現職は共和党のクリスティ知事で、知事ポストが民主党に変わります。


さらに、ニューヨーク市長選は民主党のデブラシオ氏が再選を果たしました。ボストンでは民主党のウォルシュ市長が勝利しました。


ちょうど1年前の選挙では、共和党のトランプ氏が歴史的な勝利を果たしました。同時に実施された議会選でも共和党が勝利、上下両院で過半数の議席を獲得しました。今回の知事選と市長選は真逆の結果。トランプ大統領への批判票が民主党の追い風となったことは間違いありません。トランプ大統領、そして共和党にとって大きな痛手となりました。


1年後の2018年11月6日には中間選挙が実施されます。上院の議席の3分の1、そして下院は全議席が改選されます。


中間選挙の前哨戦とも言える今回の選挙で大敗したことは、共和党が主導する税制改革にも影響しそうです。トランプ大統領と上下両院の議会リーダーはクリスマス前に税制改革を成立させることを目指しています。税制改革をめぐる協議が遅れていますが、選挙結果を受け法案を大幅に修正する可能性もあります。


トランプ大統領は8日、韓国の国会で演説しました。力強い演説でしたが、メディアの関心は選挙結果に集まりました。


 [November 08, 2017]  No 031843774

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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