2分でわかるアメリカ

2017/11/04トランプのアジア歴訪、北朝鮮の影

アメリカのトランプ大統領が3日、ハワイに向けてワシントンを出発しました。5日に日本に入ります。続けて7日から韓国、8日午後から中国を訪問します。特に、韓国での国会演説が注目されています。9月の国連演説では、「ロケットマン」と揶揄、核放棄なければ「完全に破壊する」と威嚇しました。

アジア歴訪を前にフォックス・ニュースのインタビューに応じたトランプ大統領は、「われわれは今、問題を一つ抱えている。北朝鮮だ」と述べました。「問題を解決できると思うが、解決できなければ、やつらにとって不幸な結果を招くことになる」として軍事攻撃の可能性を示唆、北朝鮮に警告しました。

過去2週間、アメリカ国内では、ロシア疑惑、税制改革、移民問題などへの関心が高まりました。北朝鮮の核の脅威への関心が薄れているようにみえました。しかし、国境を越える来週、北朝鮮問題がメディアのヘッドラインになり、懸念が再燃することが確実です。

「北朝鮮、北朝鮮、北朝鮮」。ブルームバーグ・ラジオは、トランプ大統領のアジア歴訪をこう表現しました。「アメリカファースト」を宣言するトランプ大統領にとって貿易問題も重要ですが、本人やホワイトハウス周辺の発言から北朝鮮問題の解決が最重要課題であることは明らかです。

マクマスター大統領補佐官は、北朝鮮に対し軍事的圧力を強めることを明言しました。アメリカ議会の調査局は今週、北朝鮮のミサイル施設への限定攻撃や、核関連施設に対する大規模な攻撃を含めた対北朝鮮の7つの選択肢を報告書にまとめました。アメリカ軍は空母3隻を朝鮮半島に派遣。さらに、B1戦略爆撃機をグアムから派遣し、日韓の戦闘機を伴って半島付近を飛行しました。

北朝鮮がミサイル関連施設の動きを活発化させている。核爆弾の実験をした場合、放射能が大量に漏れる可能性がある。沈黙を保つ北朝鮮に関する不気味な情報がここにきて増えてきました。トランプ大統領の来週のアジア歴訪が、北朝鮮問題の行方を決めそうです。

[November 03, 2017]  No 031843771

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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