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2017/11/02NY株価は危険領域に入った?

「ブルベア指数」。株式マーケットや外国為替マーケットで、投資家がどのくらいブル(強気)か、もしくはベア(弱気)かを数字化した指標です。投資家の心理分析とも言えます。特に、インテリジェンス社が算出する指数は、ウォール街関係者が参考にすることで知られています。


インテリジェンスのブル指数は今週63.5%に上昇しました。ベア指数はわずか14.4%でした。格差は49.1ポイント。CNBCによると、これほど格差が広がったのは、ダウが22%下落した1987年10月19日、いわゆる「ブラックマンデー」直前以来のことです。


インテリジェンスは、ブルとベアの格差が30ポイントを超えると「危険で、注意が必要」と判断。40ポイント超は「要注意、守りへ」のサインとしています。つまり、ブルベア指数は現在「要注意」で、株価急落がいつ起こってもおかしくないということになります。


ニューヨーク株式相場は堅調に推移しています。1日も最高値水準で取引されました。個別にばらつきがあるものの、全体的に上場企業の業績が好調。トランプ政権の税制改革への期待が株価を下支えしています。株価に対する収益率、いわゆるバリュエーションが高くなっているため、警戒感が一部でありますが、株価が崩れる兆しはまだありません。


株価の下方向への転換のきっかけになりそうなのが税制改革の行方です。トランプ大統領の強い意向を受け、共和党が年内成立の方向で調整を続けています。遅くとも、来年3月までに成立するとの見方が優勢ですが、失敗したらどうなるか。


CNBCによると、モルガンスタンレーのストラテジストは、税制改革の3つのシナリオと株価の反応を分析しました。


税制改革の最終案がホワイトハウスのたたき台から薄められ、弱めの景気刺激になるというシナリオの確率が57%。このシナリオでは、S&P500が4.94%上昇すると予想。反対に、強い景気刺激が期待できる税制改革になる確率は7%で、S&P500は6.9%上昇するとの予想でした。


そして、税制改革が失敗する確率は36%。ただ、このシナリオでは、株が売られるものの、S&P500の下落率は1%程度にとどまると予想しています。このシナリオになる確率は意外に高く、株価下落予想は意外に小さい、と思いました。


[November 01, 2017]  No 031843769

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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