2分でわかるアメリカ

2017/10/31FRB人事2日発表へ、大統領の気持ちは変わらないか

アメリカの中央銀行にあたるFRBの新しいトップについて、トランプ大統領が今週2日木曜日に発表する見通しです。複数のメディアがホワイトハウス関係者の話として報じました。


FRBは明日31日から2日間にわたって金融政策を決める会合(FOMC)を開きます。1日午後、声明を発表する予定。一方、トランプ大統領は3日、ハワイに向けて出発します。アジア歴訪前にハワイに寄るのです。これらの日程を考えると、2日発表という説は確実性が高そうです。


現在のトップであるジャネット・イエレン議長の任期は来年2月に切れます。オバマ前大統領が指名、2014年に就任したことから、「オバマ色が強い」としてトランプ大統領が交代を望んでいるそうです。


イエレン議長の再任の可能性も残っていますが、現在FRBの理事職にあるジェローム・パウエル氏が最有力視されています。元理事のケビン・ウォルシュ氏、スタンフォード大学のジョン・テーラー教授も候補として残っています。ゲーリー・コーン国家経済会議委員長は候補から外れたものの、ホワイトハウスには残るとみられています。


最有力のパウエル氏は、ジョージWブッシュ政権の財務次官を経て、1997年から2005年までカーライル・グループのパートナーを務めました。2012年にFRB理事に就任しました。トランプ大統領が指名した場合、トランプ色を残すとともに、現行の金融政策路線を維持することが期待されます。


ただ、トランプ大統領の気持ちが毎日ころころ変わることは有名。「ロシア疑惑」で進展があった後だけに、トランプ大統領が平常心を保っているかどうか疑問です。いずれにせよ、FRB次期議長の発表は、米ドル相場、株価、米国債相場などに大きく影響する可能性があります。


 
[October 30, 2017]  No 031843767


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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