2分でわかるアメリカ

2017/10/25「NYで5年に1度の洪水も」

ロサンゼルスでは日曜日から摂氏30度を大幅に超える暑い日が続いています。カリフォルニア北部のナパやソノマの山火事はおさまりましたが、「異常気象」を強く意識することがあまりにも多い。

テキサスに甚大な被害をもたらしたハリケーン「ハービー」。フロリダを襲ったハリケーン「イルマ」。プエルトリコでは、ハリケーン「マリア」の打撃で混乱が続いています。日本には再び台風が接近しているそうですね。

「異常気象」に関するレポートが今週相次いで発表されました。

まずはGAO。連邦議会附属で、政府の活動を監視する機関です。会計検査院と日本語で訳されることがあります。「異常気象」の被害対応の出費が今後、大幅に増えると警鐘を鳴らしています。議会では、先月可決した災害対策費が底をつき、24日に追加予算を可決する見通しです。「異常気象」に備えた政府の戦略が必要だとしています。

一方、著名な気象専門の科学者が23日に発表した地球温暖化に関するレポートは、アメリカ国内で大きなニュースになりました。海と川に囲まれたニューヨークが「5年に1度のペースで深刻な洪水被害に見舞われる可能性がある」と警告しています。2012年に発生したハリケーン「サンディ」では、ニューヨークのマンハッタン、ブルックリンなどで43人が死亡、8万8000軒が浸水しました。

トランプ大統領は今年6月、気候変動への国際的な取り組みを決めたパリ協定から離脱すると宣言しました。さらに、トランプ政権は今月10日、温室効果ガス排出規制を撤廃すると正式に発表しました。専門家だけではなく、政府機関までもが警告しているにもかかわらず、トランプ大統領は「異常気象」対策で動く気配がありません。それどころか、逆行しているようにみえます。トランプ大統領に科学的分析が正確に報告されているのでしょうか。

[October 24, 2017]  No 031843764

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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