2分でわかるアメリカ

2017/10/14トランプ大統領が失職する確率

アメリカのトランプ大統領が12日、 適用範囲を減らした安価な保険を購入できるようにするなど医療保険制度の一部見直しに関する大統領令に署名しました。医療保険改革制度(オバマケア)の代替案の成立に議会が失敗したことから、大統領自らが制度の骨抜きに動いたものです。さらに、ホワイトハウスは12日夜、オバマケアへの補助金を停止する方針を発表しました。

「大混乱を招く」「意地悪すぎる行為だ」などと野党の民主党を中心に批判が相次ぎました。ワシントンポストが「トランプ大統領が保険市場に爆弾を投じた」と解説するなど、主要メディアが痛烈に批判しました。

医療保険の問題のほか、北朝鮮やイランの問題を含む外交政策や移民政策をめぐりホワイトハウス内が混乱しています。ケリー大統領首席補佐官やティラーソン国務長官の辞任の噂が絶えません。広報担当は何度も入れ替わっています。

混乱の張本人であるトランプ大統領はどうか。1期目の任期を全うできるのか。トランプ大統領の1987年の回顧録のゴーストライターであるトニー・シュルツ氏は、「トランプ大統領が年末までに辞任するだろう」とツィッターに投稿しました。モラー特別検察官のロシア疑惑捜査の進展などを理由に、保身のために辞任するのではないかとしています。

調査会社のギャラップは、デイリーでトランプ大統領の支持率を公開しています。最新の支持率は37%。不支持率は57%。就任1年目としては、歴代で最低の支持率です。

一方、イギリスの大手ブックメーカーの最新の賭け状況は、トランプ大統領が1期目の終わる2020年までに辞任、もしくは罷免される確率が47.6%あることを示唆しています。


 [October 13, 2017]  No 031843757

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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