2分でわかるアメリカ

2017/10/11盗まれた「作戦計画5015」、ヒドゥン・コブラか

北朝鮮の朝鮮労働党創立記念日の10月10日。イベントを契機に北朝鮮が挑発行動に出るのではないかと世界が警戒しました。しかし、ミサイルへの燃料注入や発射台の移動など具体的な行動は確認されませんでした。

一方、韓国の聯合ニュースは、韓国軍が去年9月にハッカーによる攻撃を受け、米韓両軍の計画を含む軍事機密が盗まれたと伝えました。235ギガバイトのデータで、「Operations Plan 5015(作戦計画5015)」と呼ばれる金正恩朝鮮労働党委員長の暗殺計画を含む北朝鮮との戦争に関する具体的な計画の資料が含まれていました。

当然ながら北朝鮮の犯行とみられています。2014年のソニー・ピクチャーズへの攻撃、去年のバングラデシュの中央銀行の被害なども北朝鮮が関与したとされています。アメリカの国土安全保障省とFBIは今年6月、北朝鮮政府傘下のハッカー集団「Hidden Cobra(ヒドゥン・コブラ)」がアメリカと世界の社会基盤などにサイバー攻撃をしていると異例の警告を出していました。

ウォールストリートジャーナルによりますと、北朝鮮のハッカー集団は1300人のハッカー、6つのグループで構成されています。韓国政府関係者が情報源で、さらに5000人のハッカーが支援しているとしています。

アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮との対話は時間の無駄で、「One thing will work(効果があるのは一つだけ)」として、軍事行動を示唆しています。来月、韓国を訪問する予定ですが、それに合わせて北朝鮮との軍事境界線に接する非武装地帯(DMZ)を訪れる可能性があると伝えられました。トランプ大統領は、中国と日本も訪問予定。Xデーが近づいていると警戒する見方があります。

 [October 10, 2017]  No 031843754

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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