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2017/09/26「新朝鮮戦争」のシナリオ

北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会と最高人民会議外交委員会が24日、世界各国の政党や議会に対し、アメリカのトランプ大統領の国連演説を非難する公開書簡を送りました。


書簡の中で北朝鮮は核戦争の危機が迫っていると説明。アメリカの軍事侵略を防ぐため、核開発を進めていると主張しました。


アメリカの複数の世論調査では、北朝鮮がアメリカを攻撃した場合、過半数が北朝鮮に対する軍事攻撃を支持するとの結果が出ています。ただ、先制攻撃については、過半数が反対しています。


こうした中、ロサンゼルスタイムズは、軍事専門家による「新朝鮮戦争」のシミュレーションでは、深刻な結果が予想されていると伝えました。


元海軍大将で、名門タフツ大学フレッチャー法律外交大学院のスタブリディス学長は、アメリカが北朝鮮と軍事衝突する可能性は50/50、核戦争に発展する可能性は10%だと分析しています。


軍事衝突は、金正恩朝鮮労働党委員長がアメリカ領土のグアム、もしくはグアム近くにミサイルを発射することをきっかけに始まる可能性があるとスタブリディス氏は考えています。


アメリカが空母を朝鮮半島沖に派遣、半島沿岸のミサイル発射施設を空爆するだろうとしています。シリアが化学兵器を使用した際と同様に、巡航ミサイルのトマホークを使用する可能性があるとのことです。ドローンや空爆で北朝鮮のミサイル発射施設への攻撃を続けるが、発射台が多数あり、時間がかかると分析。その間に北朝鮮は韓国ソウルを攻撃する可能性があると予想しています。


アメリカ国防省の試算では、韓国で1日あたり2万人の死者が出ることが予想されるとロサンゼルスタイムズは伝えました。


1950年代の朝鮮戦争と比べ「新朝鮮戦争」は短期で終わるというのがメインシナリオです。問題は技術の進歩と戦争後の北朝鮮体制。追い込まれた北朝鮮が核兵器を使用する恐れがあるほか、フセイン後のイラクやカダフィ後のリビアのように北朝鮮が政治空白化する可能性が高いと分析されています。


公開書簡と連動する形で、北朝鮮の李外相は25日「トランプ大統領が宣戦布告をした」と主張しました。アメリカの戦略爆撃機の撃墜を含め、対抗するあらゆる権利があると警告しました。さらに、北朝鮮のウェブサイト「朝鮮の今日」は、アメリカの原子力空母や戦略爆撃機を攻撃する仮想動画をアップロードしました。


北朝鮮は記念日に行動することが多く、10月10日の朝鮮労働党創建記念日に世界が警戒しています。


[September 25, 2017]  No 031843743

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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