2分でわかるアメリカ

2017/09/16ロンドン地下鉄テロ、米国は何を知っていた?

イギリス時間の15日午前8時20分。ロンドン南西部にある地下鉄駅の車両内で爆発がありました。通勤ラッシュで混雑する中、少なくとも22人がけがをしました。ロンドン警察はテロ事件として捜査を進めています。イギリスでは今年だけで5件のテロ事件が起きたことになります。

ロンドンの地下鉄テロの前日の14日。アメリカ国務省が、海外に渡航するアメリカ人に対し、テロ攻撃や政治混乱、暴力行為が予告なく起こることが頻繁にあり、厳重に警戒するよう注意喚起しました。

国務省は今年3月6日にもテロ攻撃に対する注意喚起を出しています。それを修正したもの。北朝鮮がミサイル発射の準備をしていると報じられた後の注意喚起だけに、それを意識したものではないかと感じました。しかし、国務省の文書は、イスラム教過激派ISISやアルカイダなどの脅威に言及、ロンドンのテロ情報を事前に入手していたのではないかと思い始めました。テロ攻撃対象の可能性があるリストに公共交通機関も含まれていました。

アメリカのトランプ大統領の発言からもそれが伺えます。トランプ大統領は15日、ロンドンの地下鉄テロの犯人について、「病的で、狂った連中だ。スコットランドヤード(ロンドン警察)が目をつけていた。先回りする必要がある」とツイッターに投稿しました。

テロの容疑者に事前に目をつけていたことは、ロンドン警察が発表していません。イギリス当局が、テロの可能性がアメリカに伝えられていたことを示唆しています。

5月にマンチェスターのコンサート会場で起きたテロ事件について、当事国のイギリス以上に詳細な情報がアメリカで報じられました。アメリカ当局が情報源。この一件もあり、ブルームバーグは、トランプ大統領のツィートが「同盟国が情報を漏らして捜査を妨害している」としてイギリス人の怒りを買っていると伝えました。ツィートが炎上、集中砲火を浴びていると。

[September 15, 2017]  No 031843737




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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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