2分でわかるアメリカ

2017/09/14PHVに乗り換えました、それでわかったこと

私事ですが、先週末、クルマをガソリン車からPHVにかえました。Plug In Hybrid Vehicle(プラグインハイブリッドビークル)の略称がPHVです。自宅のコンセントや公共の充電器から差込プラグで充電できるハイブリッドカー。HVの進化系、別の言い方では、EVになれない中途半端なクルマです。

評価の高いテスラにしたかったのですが、注文してからの待ち時間が長く、価格に手が届かない。だからPHVに。アメリカにも日本の「エコカー減税」と似た制度があり、日本円に換算して49万円の連邦政府の補助金、それに大幅な割引で安く乗り換えが出来ました。

筆者が住むサンタモニカは「グリーンカー宣言」をしています。公共の駐車場、ウォーキングするモンタナ通り、近所のスーパーマーケットの駐車場には充電器が何台も設置されています。すべて無料。クルマで30分の距離にあるLAX(ロサンゼルス国際空港)の駐車場にも充電器が多数設置されています。

PHVに数日乗って気がついたことがあります。駐車場で充電中のEVやPHVが想像以上に多い。しかも、フィアット500のEVがやたら多い。調べてみると、近所のフィアットのディーラーは、月79米ドル(約8700円)で500EVをリースしていました。これは安い。

ただ問題は、フル充電で走行できる距離が短いこと。パンフレットでは84マイル(約135キロ)となっていますが、実際にはその60%程度だと聞きました。空港を往復したら電力のほとんどを消費してしまう。安くて走行できる距離が短い。充電するフィアットのEVが多い理由だと理解しました。

もう1つわかったことは、オーガニック食品の豊富さで知られるホールフーズの充電設備がフル稼働しているのに対し、一般のスーパーの設備はガラガラだということです。ホールフーズの利用者が「グリーンカー」を好む傾向にあるということでしょうか。

環境に厳しいカリフォルニア州では、日米欧韓のほとんどのメーカーが、PHVや EVなどの「グリーンカー」を出しています。ただ、州の運輸局のデータでは、新規に登録された 「グリーンカー」は全体の5%にすぎません。問題はバッテリーだと思います。変な話ですが、新型iPhoneでも、同じことを考えました。
 
[September 13, 2017]  No 031843735

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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