2分でわかるアメリカ

2017/09/02ひどすぎる!飲料水24本1万円超

アメリカ南部でハリケーン「ハービー」の被害が拡大しています。洪水などで少なくとも46人が死亡、死者数はさらに増えることが確実視されています。ロイターによりますと、自宅から避難した市民は100万人を超えました。 ヒューストンにある2つの主要空港が再開しましたが、通常に戻るまでには相当時間がかかりそうです。

ムーディーズ・アナリティクスは、「ハービー」による経済的被害額が1080億米ドル(約11兆8800億円)以上に達すると試算しました。

「壊滅的被害」と主要メディアが伝えるほど歴史的な災害となりましたが、便乗値上げがひどいことになっています。

ワシントンポストの現地からの報道によりますと、あるスタンドは、ガソリンをガロンあたり20米ドル(リッター580円)で販売していました。石油製油所の多くが洪水で運用停止になっていますが、上げすぎ。通常、テキサスのガソリン価格はカリフォルニアのほぼ半額。つまり10倍に値上げした計算になります。

飲料水はもっとひどい。500ccのペットボトル24本が99米ドル(約1万890円)で売られていたそうです。通常の約20倍です。ホテルはまだマシな方。それでも通常料金の2~3倍に上がっています。50万台以上のクルマが水に浸かり、中古車価格が急上昇したとの報道もあります。

テキサス州政府には、31日までに684件の消費者からの苦情がありました。テキサスの州法では、災害時に生活必需品を便乗値上げすることが禁じられています。違反した場合は2万米ドル(約220万円)の罰金。被害者が65歳以上の場合は、罰金額が最大で25万米ドル(約2750万円)まで上がることがあります。

歴史的な被害で苦しむ人が多い中の便乗値上げ。混乱しているとはいえ、あまりにもひどい。

アメリカ東部時間4日はレーバーデー(日本の勤労感謝の日に相当)で連邦祝日。お休みし、5日に再開します。

 [September 01, 2017]  No 031843728

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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