2分でわかるアメリカ

2017/08/30ウォール街幹部が自社株売り

ニューヨーク株式相場の上値が重くなっています。上がってもすぐに売られる展開。歴史的に不安定な9月を控え、やや気になる記事がありました。


フィナンシャルタイムズ(FT)は、JPモルガンチェース、バンクオブアメリカ、ウェルズファーゴ、シティグループ、ゴールドマンサックス、そしてモルガンスタンレーといったウォール街の有力銀行の幹部や取締役が自らの銀行の株式を売っていると報じました。


スキャンダルが相次いだウェルズファーゴは当然ながら目立って自社株売りが多いのですが、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーも大幅な売り越しになっています。JPモルガンチェースやバンクオブアメリカは去年、幹部らによる自社株買いが売りを上回っていました。しかし、傾向が変わりました。


アナリストが大手銀行株を買い推奨しているが、耳を貸さず、反対の動きをしているとFTが伝えました。


FTはその上で、トランプ政権への失望、クレジットカードの焦げ付きが増えていることなどが背景だとの見方があると解説しました。


アメリカ株で運用するファンドから10週連続で資金が流出したとするレポートをバンクオブアメリカ・メリルリンチがまとめました。6月下旬以降、ミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)から300億米ドル(約3兆2700億円)が流出。特に富裕層が株式投資に慎重になっているとしています。


9月から10月にかけては、歴史的にニューヨーク株式相場が不安定になる時期。ウォール街の有力銀行の幹部が自社株を売り、富裕層が株式投資を縮小。これらは何を示唆するのか。 間違いないのは、去年11月の大統領選以降の熱狂的なムードが冷めたことです。


 
[August 29, 2017]  No 031843725

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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