2分でわかるアメリカ

2017/08/23「歴代初!トランプ大統領の偉業」

アメリカ全土で皆既日食が観測された21日。1918年以来、99年ぶりとあって、全米が熱狂しました。

トランプ大統領も、メラニア夫人や息子のバロン君、閣僚と共に、ホワイトハウスのバルコニーから世紀のイベントを観測しました。誰もが遮光眼鏡をかける中、トランプ大統領だけは目を細めて裸眼で空を見上げました。ホワイトハウスの職員から「危ない、見ないで」と注意されました。

フォックスニュースの司会者は、トランプ大統領が裸眼で皆既日食を見たことについて、「歴代のどの大統領もやったことがない、最も印象に残る行為だ」と皮肉りました。皆既日食の前に、網膜損傷のリスクがあると主要メディアが注意喚起しましたが、「トランプ大統領がフェイクニュースを無視した」と伝えるメディアもありました。

皆既日食を直接見るという行為が強い印象を残しましたが、その日の夜の国民向け演説も話題を集めました。去年の大統領選でアフガニスタンから完全撤退すると繰り返し主張してきたにもかかわらず、駐留を続ける方針を示しました。しかも、増派する道を開きました。

「直感は撤退だった。しかし、協議を続けた結果、アメリカに対するテロを阻止するため駐留することを決めた」と説明しました。事前に「4000人増派」などと報じられましたが、具体的な数字どころか、新しい戦略の詳細もありませんでした。

ただ、いくつかわかったことがあります。「アメリカ第一主義」のもと、海外への関与を減らすとしたこれまでの方針を転換したこと。そして、ケリー首席補佐官、マクマスター国家安全保障担当補佐官、マティス国防長官の3人の元軍幹部の影響力が増したことです。

16年続くアフガニスタン駐留は、「誰と戦っているかわからない」として国民に不人気。映画にもなりました。トランプ大統領が撤退方針を転換したことで、終わりが見えなくなりました。大統領が裸眼で見た皆既日食はわずか2分で終わりました。


 [August 22, 2017]  No 031843720

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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