2分でわかるアメリカ

2017/08/18嫌われトランプと安倍首相

トランプ離れが進んでいます。過激な発言、大統領と思えない行動を受け、距離を置く動きが広がっています。

鳴り物入りで設置されたアメリカの有力企業のトップで構成される戦略・政策および製造業に関する諮問委員会の委員が相次いで辞任しました。白人至上主義者を擁護する大統領の発言が原因。与党の共和党から大統領への批判が続出、軍幹部も大統領の発言に反する声明を発表しました。イギリスのメイ首相もトランプ氏と距離を置く発言をしました。

また、北朝鮮をめぐり、トランプ大統領が先週「炎と怒り」発言をしたことに政権内部の意見が分かれました。マティス国防長官とティラーソン国務長官は対話を優先すべきだと主張しました。

海外も大きく反応。ドイツのメルケル首相は「状況をエスカレートさせることは間違いだ」と発言。トルコのエルドアン大統領、中国の習近平国家主席、韓国の文大統領が相次いで冷静な対応を求めました。

「アメリカが歴史的な危機に直面している」「トランプ氏は大統領に全くふさわしくない。即辞めるべきだ。」「大統領本人と家族を徹底的に捜査する必要がある」。CNNに出演した有識者が相次いで発言しました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、北朝鮮への対応を巡って意見が分かれる中、日本の安倍首相は唯一、いつもトランプ大統領に忠実だと伝えました。年初から3回も会い、電話回数は9回にのぼるとしています。ニューヨーク・タイムズも、安倍首相がトランプ大統領に最も忠実な同志に浮上したと報じました。

アメリカ人が最もセンシティブな人種差別、アメリカ人がいま最も脅威に感じている北朝鮮問題。2つの重要問題をめぐる発言で、トランプ大統領は、政界、財界、軍、そして多くの海外首脳の信任を失いました。安倍首相はいまの状況をどう思っているのでしょうか。


[August 17, 2017]  No 031843717

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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