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2017/08/16ビットコイン最高値、日本と北朝鮮が押し上げ?

仮想通貨のビットコインが急上昇しています。15日の取引で4483米ドル55セントまで上昇、過去最高値を更新しました。その後やや戻しましたが、依然として高い水準です。

 最高値を更新したことで、ビットコイン全体の時価総額は735億米ドル(約8兆1220億円)に達しました。株式マーケットでいうと、映画配信最大手のNetflixとほぼ同じ水準です。

決済スピードを高める新しい仕組みが導入されたことで取引が増えました。新たな仕組みに反対する勢力があり、分裂騒ぎもありましたが、今月初めから約50%上昇しました。

CNBCやUSA トゥデイは、日本がビットコイン相場を押し上げていると解説しました。ビットコインの取引は中国が最も盛んでした。しかし、日本の法整備が整ったことで、日本円での取引が急増したとしています。丸井グループがビットコイン決済を試験的に導入したことも取引を加速させたとしています。ビットコイン取引の40%超が日本円によるものとの報道もあります。

もう一つは朝鮮半島情勢。アメリカのトランプ大統領が核開発を続ける北朝鮮に対して軍事攻撃を示唆、グアム攻撃を検討しているとする北朝鮮と「言葉の戦争」を展開しました。ここにきて、やや緊張が緩和しましたが、不安定な状況であることに変わりありません。

朝鮮半島の緊張を背景に、韓国の通貨ウォンが急落。これを受け、韓国で「セーフヘイブン」としてビットコインが人気となっていると伝えられました。

さらに、ウォール街の投資銀行ゴールドマン・サックスが今週、顧客向けに出したレポートもビットコインに追い風となりました。ゴールドマン・サックスは、「ビットコインのような仮想通貨を機関投資家が無視することが難しくなっている」と主張しました。

ビットコインは年初から急上昇と急落を繰り返しています。非常に不安定。「サマーラリー」が続くかどうかは、日本と北朝鮮次第かもしれません。
 

[August 15, 2017]  No 031843715

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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