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2017/08/11荒稼ぎの元選対本部長、FBIはクロと確信?

世の中の関心が、朝鮮半島情勢に集まっています。トランプ大統領と北朝鮮の威嚇の応酬。北朝鮮はグアム周辺にミサイルを発射する具体的計画を発表しました。緊張が続きそうです。

北朝鮮問題と比べてあまり注目されていませんが、アメリカではロシア疑惑をめぐり重大な進展がありました。

ワシントン・ポストは9日、去年8月までトランプ大統領の選挙対策本部長だったポール・マナフォート氏のバージニアの自宅を、FBIが家宅捜索したと報じました。

家宅捜索は7月26日未明。12人のFBI捜査官がマナフォート氏の自宅を事前通告なく訪問、捜索令状を提示した上で、自宅にある銀行取引の記録や税金書類などを大量に押収しました。

ロシア疑惑を専門に捜査するモラー特別検察官は、設置した大陪審を通じて召喚状を出し、証拠提出を強制することもできました。しかし、家宅捜索という非常手段をあえてとったのは、マナフォート氏が証拠を隠している、もしくは「クロ」だと確信している可能性があるとみられています。裁判官がモラー特別検察官側の主張に同意し、捜索令状を出したことも推測を裏付けています。

マナフォート氏とトランプ大統領は30年の付き合いがあるそうです。不動産仲間。シェルカンパニーを数多く設立、ニューヨークやカリフォルニアの不動産に投資していました。

選対本部長を途中で辞めたのは、ウクライナの親ロシア政党に対する協力で1710万米ドル(約18億6400万円)の報酬を受け取っていたことが発覚したからです。ロシア人が好んで使うタックスヘイブンのキプロスの銀行にも口座を持っていました。さらに、プーチン大統領と関係が深いロシアの富豪と取引していたこともわかっています。

大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏がロシア人弁護士らと会っていたことが問題になりました。マナフォート氏も面談に同席していて、ロシア疑惑を解明する鍵を握る人物だとみられています。マナフォート氏はロシアとの結託を否定していますが、モラー特別検察官に全面協力する可能性もあります。トランプ大統領はいま、北朝鮮どころではないのかもしれません。
 

[August 10, 2017]  No 031843712

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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