2分でわかるアメリカ

2017/08/10突然脚光あびたグアム

北朝鮮の国営通信が9日、中距離弾道ミサイルをグアムに向けて発射する作戦を真剣に検討していると伝えました。アメリカのトランプ大統領が「世界が見たこともない炎と怒りに見舞われることになる」と北朝鮮を威嚇した数時間後のことでした。激しい応酬。米朝が一線を超えました。

突然脚光を浴びたグアムはアメリカの領土です。グアムと聞いて、日本人は「観光地」をイメージすると思いますが、ほとんどのアメリカ人は名前すら聞いたことがありません。ただ、グアムはアメリカにとって重要な軍の拠点です。

グアムには約16万人のアメリカ人が住んでいます。海軍と空軍の主要な基地があり、原子力空母の母港でもあります。住民の多くは軍関係者とその家族。知名度はありませんが、アメリカにとってグアムは観光地ではなく、日本海周辺や東南アジア、そして朝鮮半島をにらんだ軍の重要拠点と言えます。

グアムのカルヴォ知事はアメリカの主要メディアに対し、「国土安全保障省と軍司令官と話し、直近の脅威がないことを確認した」と述べました。また、グアムが下院に派遣しているボーダロ代表は「防衛能力を信じていて、グアムは安全だ」と語りました。

ただ、住民は北朝鮮の脅威に怯えています。北朝鮮のミサイルが、南東方向に約3200キロ離れたグアムに到達する能力をすでに有していると軍事専門家は考えています。

アメリカ国内では、北朝鮮が本当にグアムを攻撃する可能性は低いと考えられています。だた、アメリカの北朝鮮に対する警戒度が大幅に上がったことは事実です。

 [August 09, 2017]  No 031843711

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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