2分でわかるアメリカ

2017/08/08中国人の爆バスツアー、米有名校の話

先週末、妻と娘が東海岸に行きました。週末をはさみ5日間。ニューヨークとフィラデルフィアにある大学を視察するためです。2人はそこで、驚きの光景を目にしました。ニューヨークの2つの大学とフィラデルフィアの大学キャンパスに大型バスが横付けされ、信じられないほど多数の中国人が降りてきたそうです。旗を持った中国人ガイドもいたそうです。京都の八坂神社のようだったと。

ボストン・グローブによりますと、名門ハーバード大学の今年の新入生の白人の割合が50%を割りました。381年の歴史の中で初めて。アジア系が22.2%で最も多く、アフリカ系が14.6%、ラテンアメリカ系が11.6%、ネイティブアメリカンが1.9%、そしてネイティブハワイアンが0.5%。マイノリティが50.8%に達しました。

ハーバード大学をめぐっては、先週ちょっとした騒動がありました。司法省が、大学入学選考で人種差別を捜査するための人員を集めているとする文書が流出したのです。アジア系の人口が増えているのに、ハーバード大学のアジア系学生がまだ少ない。そうではなく、白人の方こそ差別されている。全米を巻き込んだ騒ぎになりました。

ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、カリフォルニア大学バークレー校やUCLAのアジア系アメリカ人の比率は30%を超えています。私立のカリフォルニア工科大学のアジア系はさらに多く40%。

ロサンゼルスのUCLAやUSCにも、中国人の爆バスツアーが押し寄せています。確認していませんが、スタンフォード大学にも行っているのではないかと想像します。スタンフォード大学があるパロアルト周辺の街がチャイナタウンになりつつあると、現地に住む友人が話しています。

「人種のルツボ」のアメリカでは、ダイバーシティ(diversity)が重視されます。人種、民族、性別などの多様性を受け入れるということです。それにしても、中国人の名門大学の爆バスツアーはちょっと異常。京都の名所を観光するツアーとはわけが違います。
 

[August 07, 2017]  No 031843709

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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