2分でわかるアメリカ

2017/08/04日本が欧米経済の参考に?

アメリカのトランプ大統領は2日、グリーンカード(永住権)の発行を半減させる法案への支持を表明しました。家族関係ではなく、英語ができる高学歴者を優先することで、アメリカ人の賃金を押し上げたいとしています。一方、イギリスは、去年の国民投票で、EUから離脱することを決めました。

格差、賃金の伸びの鈍化、低成長など共通の問題が背景にありますが、その答えは日本にあるかもしれないとする興味深い記事をフィナンシャル・タイムズ(FT)が掲載しました。

1979年に、エズラ・ヴォーゲル著「ジャパン・アズ・ナンバーワン」がベストセラーになるほど世界の注目を集めた日本。バブルが崩壊、資産デフレの時代に突入しました。ただ、トヨタの自動車やファナックのロボットが世界に輸出され、賃金格差は小さく、生活水準が高いのが日本だとしています。その上で、FTは日本と欧米を比較しました。

・1人あたりGDP:日本$37,491、米$52,066、英$38,450
・移民数の割合: 日本1.76%、米13.45%、英13.9%
・高齢者の割合: 日本 25.06%、米14.5%、英17.3%
・賃金の伸び:  日本0%、米0.7%、英マイナス0.3%

これらの比較から、日本は移民が極端に少なく、高齢者が極端に多いことがわかります。FTは、日本が欧米経済の参考になるかどうかの結論を出していません。個人的には、国の借金がGDP比で200%を超える日本は、欧米の参考というより教訓になるのではないかと思います。


[August 03, 2017]  No 031843707

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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