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2017/08/02ジョン・F・ケリーという男

10日前に就任したばかりのホワイトハウスのスカラムッチ広報部長が辞任。事実上の更迭でした。ジョン・F・ケリー新首席補佐官の最初の仕事。劇的な動きでホワイトハウスの1週間が始まりました。

「トランプ政権が混乱」「カオス状態」などと日本のメディアが解説しました。対照的に、アメリカのメディアは「ケリー首席補佐官が秩序回復に動いた」などと伝えました。

首席補佐官、報道官、広報部長、国家安全保障担当の補佐官という要職が全て入れ替わりました。一方で、トランプ大統領の娘婿のクシュナー上級顧問など役割が曖昧な人は残りました。ケリー首席補佐官が就任して最も変わったのは、ホワイトハウスの補佐官、職員、顧問がトランプ大統領と直接話す際は、首席補佐官を通すことになったことです。

ジョン・F・ケリー首席補佐官はどういう人物か。まず名前。日本語で表記するとオバマ政権のジョン・F・ケリー国務長官(当時)と同姓同名ですが、英語では違います。首席補佐官はJohn F Kelly。これに対し前国務長官はJohn F Kerryです。

1950年ボストン生まれの67歳。両親はアイルランド系カトリック教徒です。マサチューセッツ州立大学、ジョージタウン大学の大学院を卒業後、海兵隊に入りました。ヨーロッパ、イラクを担当した後、大将としてラテンアメリカ地域の責任者を務めました。退役する前、キューバのグアンタナモ湾収容キャンプの扱いをめぐりオバマ前大統領と対立しました。ただ、軍内の高い支持を得ていました。

トランプ大統領と初めて会ったのは去年11月。冷静で逆境に強い、熱しやすいトランプ大統領と対照的。大統領と家族の信任を得ました。

トランプ大統領は、ジョン・F・ケリー首席補佐官について「政権内のスターだ」と紹介しました。政治経験はありませんが、軍で養った規律がある。何より大統領の信任が厚い。ホワイハウスの迷走を止めることができるか。ケリー首席補佐官の手腕が問われます。


[August 01, 2017]  No 031843705

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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