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2017/07/29ビリオネア投資家メモ「マーケットに注意せよ」

ハワード・マークス氏は、ロサンゼルスに拠点を置く投資会社オークツリー・キャピタル・マネージメントの共同創業者。フォーブスによりますと、個人資産は19億8000万米ドル(約2200億円)。いわゆるビリオネアです。

マークス氏が1990年に執筆をはじめた「Oaktree Memos(オークツリーメモ)」は投資戦略や経済などを詳細に分析したレポートですが、ウォール街や富裕層の間で高い評価を受けています。約10年前の世界的な金融危機、その前のドットコム・バブルなどを正確に予言したことでも知られています。

オークツリー・キャピタルは現在990億米ドル(約11兆円)の資金を運用しています。マークス氏は顧客に対し「マーケットに注意すべき時が来た」と最新のメモで警告しました。CNBCが伝えました。

S&P500の12カ月後の利益をもとにした株価収益率が25倍と平均の15倍を大幅に上回っている。2つ目に、景気循環調整後の株価収益率、いわゆるシラーPERが30倍で歴史的中間値の16倍を上回っている。さらに、GDPと株式時価総額を比較した「バフェット・ヤードスティックス」が過去最高に達していると指摘。その上でバリュエーションが高すぎるとマークス氏がコメントしました。

マークス氏は、リスクが低い投資に移行することを勧めています。ただ、株価が大きく崩れるタイミングについては言及を避けました。すぐに起こらないかもしれないが、「(野球の)8イニングに来ていると感じる」としています。

マーク氏は同じメモの中で、仮想通貨ビットコインが急上昇したことにも触れ、バブルの兆候があり、ネズミ講の可能性もあると警告しました。


[July 28, 2017]  No 031843703






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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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