2分でわかるアメリカ

2017/07/21「トランプはピノキオ」半年で836の事実誤認

今週もトランプ大統領のドタバタが続きました。ニューヨーク・タイムズとの19日のインタビューで、「ロシア疑惑」の調査から外れたセッションズ司法長官を批判。しかし、セッションズ氏は司法長官にとどまる意向を示しました。

トランプ大統領が就任してから6カ月が経過しました。ロシア疑惑で政権運営が安定せず、期待された経済政策で具体的な成果が出ていません。長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏、娘婿のクシュナー氏、そして選挙本部長だったマナフォート氏の3人が、来週、議会で証言する予定。ロシア疑惑の問題は終わりが見えません。

トランプ大統領のピノキオ化が進んだとワシントン・ポストが解説しました。ピノキオは1940年に登場したディズニーのキャラクター。世間知らずで善悪の区別がつかない。嘘をつくと鼻が伸びる。

トランプ大統領は、就任半年間の発言に836の嘘、もしくは事実誤認があったと分析しました。ミスリード(誤解させる)発言を含めると1日平均4.9もあるとしています。

例えば大統領令に関する最近の発言。トランプ大統領は、半年間で歴代大統領の誰よりも多い42の大統領令に署名したと胸を張りました。完全な誤認。最初の半年間でジミー・カーター大統領が70、ジョージ・W・ブッシュ大統領は55、ビル・クリントン大統領は50の大統領令に署名しています。

ワシントン・ポストによると、最も事実誤認が多かったのが医療保険制度改革法(オバマケア)に関するもの。与党の共和党の一部からも反対され、代替案の成立が絶望視されています。トランプ大統領が重要公約だとして、夏の休会前に採決しろと議会に圧力をかけていますが、事実誤認のまま主張しているとしたら恐ろしいことだと思います。

去年の選挙戦では、メークのしすぎで顔の色がオレンジ色になっていたことで「オレンジ候補」と呼ばれました。いまは「ピノキオ大統領」と呼べるかもしれません。


 [July 20, 2017]  No 031843697

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.02.20 更新16州がトランプ氏提訴、勝算は「トランプ大統領がメキシコ国境に壁を建設するため国家非常事態を宣言したことは憲法違反だ」。16の州が18日、トランプ大統領を相手にサンフランシスコ連邦地裁に提訴…
  • 2019.02.16 更新トランプ非常事態宣言、次に起こることアメリカのトランプ大統領が15日、ホワイトハウスで記者会見し、メキシコとの国境に壁を建設するため、非常事態を宣言しました。壁があれば、麻薬ディーラーやギャングの…
  • 2019.02.15 更新アメリカが買わないA380ANAがエアバスA380の就航に合わせてハワイ便を刷新する計画です。ハワイ路線で初めてファーストクラスを導入、5月24日に成田ホノルル便が就航します。8席しかな…
  • 2019.02.14 更新トランプ大統領、アカデミー賞みる?メキシコとの国境の警備を強化するための予算案で、与野党が11日までに原則合意しました。14日に上下両院が採決し、可決する方向。法案がホワイトハウスに送られること…
  • 2019.02.13 更新現金ポジション膨らむ、両極端な見方ファンドマネジャーを対象にしたバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの最新の調査で、キャッシュ・ポジションが、2009年1月以降、つまり過去10年で最大規模になっ…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ