2分でわかるアメリカ

2017/07/19トランプケア絶望的、減税は大丈夫?

「マケイン氏に早く戻ってきてほしい」とアメリカのトランプ大統領がつぶやきました。17日のこと。

与党・共和党の重鎮、ジョン・マケイン上院議員が左目上の血栓を取り除く手術を地元のアリゾナの病院で受けましたが、予想以上に回復に時間がかかると伝えられました。トランプ大統領のつぶやきは、マケイン氏の早期回復を望んだというより、医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案に賛成の一票を投じることを望んだものだとみられています。

「トランプケア」とも呼ばれる代替法案は、トランプ大統領の公約の柱の一つです。どうしても成立させたい。しかし、共和党が提出した「トランプケア」法案は、無保険者が急増するとする試算などが影響、評価は最悪。野党の民主党だけではなく、与党の共和党からも造反者が少なくとも3人でました。

50州からそれぞれ2人ずつ。上院の定員は100です。共和党の議席は52なので、マケイン上院議員が戻ってきても過半数割れが確実になりました。これを受けて上院共和党のマコーネル院内総務は18日、審議入りを断念しました。

採決はおろか、審議入りさえ絶望的になったことは、トランプ大統領にとって大きな打撃になりました。

トランプ大統領の常軌を逸した指導力が共和党の法案を潰した」とワシントン・ポストが解説しました。ワシントン・ポストは一貫してトランプ政権を批判しているので驚きではありませんが、今回は、どの主要メディアでも、トランプ大統領の指導力、政策実行能力を疑問視する論調が目立ちました。

ウォール街は、トランプ政権の減税や大型インフラ投資も実行できないのではないかと危惧しています。


 [July 18, 2017]  No 031843695

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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