2分でわかるアメリカ

2017/07/0845分が2時間に伸びた米ロ首脳会談

アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が7日、ドイツのハンブルクで会談しました。2人は電話で数回話していますが、直接顔を合わせるのは初めてのことです。G20首脳会議の合間に会いました。

会談の冒頭、トランプ大統領は「ロシアとアメリカにとって前向きな結果を期待している。会えて光栄だ」と述べた上で、握手しました。これに対しプーチン大統領は「直接会えてうれしい。自分も良い結果を望む」と応えました。

ワシントンポストによりますと、会談は45分の予定でしたが、2時間に及びました。アメリカ側はティラーソン国務長官ら少人数だったのに対し、ロシア側はラブロフ外相を含め大人数で会談に臨みました。アメリカの出席者が少なかったのは、情報漏洩を恐れたからだとされています。

会談後、シリア南西部の限定した地域で9日から停戦することで合意したとティラーソン長官が明らかにしました。また、去年のアメリカの大統領選にロシアが関与したとされる問題をトランプ大統領が複数回取り上げましたが、プーチン大統領が関与を否定しました。さらに、北朝鮮問題については意見の違いが非常に少ないとした上で、協議を継続することになったとティラーソン長官が述べました。

ティラーソン長官のブリーフィングを聞く限り、幅広い分野で率直な意見交換がありました。しかも友好的。「会談はリスクが高い」と会談前に報道されましたが、拍子抜けするほど協調姿勢が確認されました。ティラーソン長官は「2人の相性が良かった」と述べました。

フォックスニュースは、トランプ・プーチン会談の結果を報じた後、1961年の米ソ会談と比較しました。就任してまだ5カ月のケネディ大統領(当時)とフルシチョフ首相(当時)がウィーンで歴史的な会談をしましたが、軍縮や東西ドイツの問題などで対話を継続することで合意したものの、進展はなし。その後の国際的な危機を招く結果になりました。歴史は繰り返すか。今後の2大国の動きに注目が集まります。

 
 [July 07, 2017]  No 031843688

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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