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2017/06/09「ロシア疑惑5」ウソと弁護士

FBIのコミー前長官が8日午前、上院に設置された情報特別委員会の公聴会で証言しました。公聴会は、ケーブルTVのニュースチャンネルだけではなく、CBS、NBC、 ABC、FOXの4大ネットワークも中継しました。主要紙もウェブ版で中継、関心の高さを示しました。

コミー前長官は、証言を前に7日、書面で過去の経緯を説明しました。感情なしの事実のみを記した7ページのメモ。証言を効率的に進めるためのプロの対応。書面でコミー前長官は、忠誠を複数回求められ、フリン前補佐官に対するロシア疑惑に関する捜査を中止するよう要求されたことを会談の記録を使って明らかにしました。

宣誓後の8日の証言では、「トランプ大統領とホワイトハウスが嘘をついている」と痛烈に批判しました。嘘を恐れてメモを残したとしています。さらに、ロシア疑惑の捜査を続けていたことが解任の理由だとの認識を示すと同時に、ロシアが去年の大統領選に介入したことは疑いがないと証言しました。

訴訟を恐れず、勇気ある証言でした。トランプ大統領がロシア疑惑の捜査に介入した、嘘をついていると強く印象づけるものでした。ただ、トランプ大統領の弾劾に直接つながるものではありませんでした。

公聴会に続いて、上院の特別委員会は非公開の聞き取り調査を行いました。コミー前長官が何を話したのか。注目に値します。

Yahoo!ニュースは今週、4つの大手弁護事務所がトランプ大統領の依頼を断ったと報じました。風評を恐れたこと、トランプ大統領が報酬を払わない可能性があったからだとしています。ようやく個人的に雇った弁護士は公聴会後に記者会見し、コミー前長官こそウソつきだと反論しました。

アメリカの歴代の大統領はいずれも個人的に弁護士を雇っています。オバマ前大統領は8年の任期中、一度も使いませんでした。スキャンダルがなかったからです。


 [June 08, 2017]  No 031843668

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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