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2017/05/24「ロシア疑惑3」嘘と隠蔽

トランプ大統領の国家安全保障補佐官を辞任したマイケル・フリン氏の嘘と隠蔽がワシントンを揺るがせています。FBIや諜報機関の捜査から、トランプ大統領が守ろうとした人物です。

フリン前補佐官の嘘が最初に公になったのは今年1月。政権発足前に「ロシアのキスリャク駐米大使と対ロシア制裁案について話したことはない」とペンス副大統領に虚偽の報告をしていたことが明らかになりました。トランプ大統領が擁護できず、事実上更迭されました。許可を得ないで民間人が外国交渉に介入することは禁じられています。

フリン氏をめぐっては、息子と創業したコンサルティング会社フリン・インテルが、2015年にロシア国営の放送局RTからに日本円に換算して約500万円の報酬を受け取りモスクワで講演したこと、トルコのエルドアン大統領に近い人物と契約し高額の報酬を受け取っていたこともわかっています。国防省が警告していましたが、報告がない。事実を隠蔽していた疑いが濃厚です。「フリン氏が嘘をついている」との声が広がりました。

連邦議会上院の情報委員会は、フリン氏に対しロシア関連の資料の提出を求めると同時に、証言するよう召喚しました。しかし、フリン氏は22日、自分に不利になる証言を拒否できる憲法上の権利を行使し、応じない考えを明らかにしました。議会との対決姿勢が鮮明になりました。

ロードアイランド州出身のフリン氏はアメリカ軍のエリートです。軍事諜報畑が長く、2012年から2014年まで国防情報局の長官をつとめました。諜報のプロです。

CNNによりますと、複数のロシア政府関係者が、トランプ氏に影響を与えるため「フリン氏は使える」と話していたそうです。CIAのジョン・ブレナン前長官は23日の上院公聴会で、「ロシア政府がトランプ陣営に影響を与えようと試みたことが心配だった」と述べました。

KGBを生んだ国に利用されそうだった。もしくは利用された。トランプ大統領は、危険な人物を政権中枢内に抱えていたことになります。


[May 23, 2017]  No 031843658

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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