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2017/05/18トランプ大統領弾劾への道

ホワイトハウスの危機が深刻化しています。トランプ大統領がFBIのコミー長官を解任したことをきっかけに「ロシア疑惑」をめぐる報道合戦が加速しました。特に、「ウォーターゲート疑惑」をスクープしたワシントンポストとトランプ政権を徹底的に批判するニューヨークタイムズの報道がワシントンを揺るがしています。ケーブルTVのニュースチャンネルは、毎日が「報道特番」状態です。

ワシントンポストの15日の「機密漏洩」報道も衝撃的でしたが、翌16日のニューヨークタイムズによる「コミー・メモ」のスクープは、トランプ政権の致命傷になりかねないとみられています。トランプ大統領が、フリン前補佐官とロシアとの特殊な関係に関する捜査を停止するよう直接要求したミーティングのメモです。

コミーFBI前長官は「メモ好き」だったそうです。特に、自分より上の地位にある人物とのやりとりを詳細なメモに残していました。FBIの幹部が情報を共有していたことも明らかになっています。

コミー・メモは、トランプ大統領がロシア疑惑をめぐる司法省とFBIの捜査を直接妨害しようとした明確な証拠だとニューヨークタイムズが解説しました。この見方がワシントンの共通認識になりつつあります。ウォーターゲート事件に関わった元検察官と著名な法律家は、MSNBCに対し「十分な証拠だ」とした上で、「トランプ大統領弾劾の道が開けた」とコメントしました。

実際 、議会でトランプ大統領の弾劾を求める声が広がっています。野党民主党だけではなく、与党共和党の議員からも。トランプ大統領と密に連絡を取りあうライアン下院議長はさすがに慎重ですが、FBIに対しロシア疑惑に関するすべての資料を24日までに提出するよう求めました。

トランプ大統領は今週、初外遊先のサウジアラビアに向かいます。イスラエル、バチカン、ベルギーを歴訪します。留守の間に事態が大きく動く可能性があります。
 
[May 17, 2017]  No 031843654

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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