2分でわかるアメリカ

2017/05/13「金持ちの掟142」意外! ブレグジットで大儲け

去年6月の投票で国民が決めたブレグジット(イギリスのEU離脱)。3月末にメイ首相がEUに離脱を正式通知、2年間の離脱交渉がはじまりました。イギリス経済が大きな打撃を受ける、単一市場に自由にアクセスできなくなる。フランクフルトなどへ移転する金融機関などが相次ぎ、ロンドンの不動産価格が下落しました。英ポンド相場もずいぶん安くなりました。

イギリス人は大変ではないか。ロンドンの友人は、英ポンド安で海外に行けなくなったと嘆いています。オランダ人の友人は、ロンドンで働けなくなると心配しています。しかし、意外にも、富豪がブレグジットで資産を増やしていました。

サンデータイムズがまとめた恒例の富豪リストによりますと、2016年のイギリスのビリオネアが前年から14人増え、過去最高の134人になりました。ロンドンのビリオネアは86人。世界で最もビリオネアが多い都市だと伝えました。フォーブスのまとめでは、ニューヨークには82人のビリオネアがいます。

富豪リストの首位はヒンドゥージャ兄弟でした。金融からエネルギー、自動車など幅広い産業を傘下に持ち、7万人の従業員を率いるインド系財閥のオーナーです。1914年にインドのムンバイで兄弟の父が創業、それを大財閥に成長させました。2016年の推定資産額は162億ポンド(約2兆3650億円)。ロンドン中心のセント・ジェームズ公園に面する3億ポンド(約438億円)の豪邸に住んでいます。バッキンガム宮殿のご近所。

僅差で富豪リスト2位につけたのは、ウクライナ生まれのアメリカ人であるレン・ブラバトニク氏。資産額は159億ポンド(約2兆3210億円)。3位は、インド生まれのルーベン兄弟でした。トップ3はいずれも前年から資産を増やしました。

サンデータイムズの富豪リストは、移民が上位を占めました。最近続いているトレンドですが、2016年はさらにその傾向が強まりました。イギリス政府は、富裕層を積極的に呼び込む政策を続けています。ブレグジットで普通のEU市民が出国、EU外からの移民富豪が資産を増やすという構図となっています。

 
 [May 12, 2017]  No 031843651

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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