2分でわかるアメリカ

2017/05/09バフェット氏、なぜアマゾンを買わなかったか

アメリカで急成長している音声認識スピーカー。調査会社イーマーケターの試算では、「アマゾン・エコー」のシェアが70.6%に達する見通しです。独自開発した音声認識技術「アレクサ」を搭載した新型デバイス。競合するアルファベットの「グーグル・ホーム」のシェアは23.8%にとどまる見通し。利用者が多いほどデータが増え、性能が進化するので、「アマゾン・エコー」がデファクト・スタンダードになることが確実です。

我が家には、毎日のようにアマゾンの段ボール箱が届きます。妻が、シャンプーからキッチン用品まで、あらゆるモノをアマゾンで購入しています。ショップに行かなくなりました。アップルと同様に、ライフスタイルに革命を起こしたと考えています。

アマゾン株は2015年以降、右肩上がりで上昇。時価総額は日本円に換算して50兆円に達しました。2年で3倍超になった計算。ソニーの時価総額が5兆円を回復したと日経新聞が伝えましたが、桁が違います。

「投資の神様」と呼ばれるバフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイは、アマゾン株を保有していません。アップルを買ったのになぜか。バフェット氏にCNBCが質問しました。「愚かだった」と答えました。そのうえで、バフェット氏は、アマゾンを起業したジェフ・ベゾス氏の功績を高く評価しました。

バークシャー・ハザウェイが6日に開いた定時株主総会で、バフェット氏は、アマゾンを買う機会を逃し、グーグルの親会社アルファベットを買わなかったのは間違いだったと認めました。

伝統的な業種の割安株に投資し成功したバフェット氏は先週、IBMの保有株の3分の1を売却したことを明らかにしました。キャピタルゲインはわずか。残る保有株は含み損を抱えています。新興のテクノロジー株がけん引するニューヨーク株式市場で、バフェット氏の伝説的投資法が通用しなくなった可能性があります。バフェット氏はバークシャー・ハザウェイの会長を退任しませんが、古くからの部下は刷新するそうです。


 [May 08, 2017]  No 031843647

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ