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2017/05/06ウォーレン・バフェット氏の大失敗

アメリカの著名投資家ウォーレン・バフェット氏がIBM株を手放した。CNBCが報じたニュースが、5日のウォール街に一気に広がりました。

バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは2011年からIBM株を買いはじめ、合計で130億ドル(約1兆4600億円)を投資しました。IBMの筆頭株主になりました。バフェット氏は「アナログの割安株投資」で知られていたため、テクノロジー株への投資に注目が集まりました。

しかし、IBMの売上高は20四半期連続で減少。去年は株価が前年比で20%上昇しましたが、2013年につけた高値を大幅に下回ったまま。S&P500などの指数や他のテクノロジー株と比べ大きく出遅れました。

バフェット氏は5日、CNBCに出演、保有するIBM株の3分の1を売却したと述べました。売却額は約180米ドル強。バークシャー・ハザウェイの年次報告書によると平均買い単価は170ドルでしたので損はしていませんが、利益は6年保有で約6%。5日の取引では155米ドル前後で推移しています。つまり、残り3分の2のIBM株は含み損を抱えています。

バフェット氏のIBM投資は疑問視されていました。しかも大物に。CNBCによりますと、マイクロソフト創業者のビル・ゲーツ氏とファンド・マネジャーのスンタレー・ドラッケンミラー氏が、それぞれ「投資は間違い」だと警告していました。

IBMは、コンピュータ部門を中国のレノボに売却。ITコンサルティングに特化していました。競争の激しい分野です。幅広く調査した上での投資だと思いますが、ゲーツ氏らの指摘が正しかったことになります。

バフェット氏は過去にも投資で失敗しています。石油大手コノコフィリップスを高値で買い失敗、2つのアイルランドの銀行とニューイングランドの繊維会社への投資では大きな損出を計上しました。

今回の失敗は、バフェット氏の新しい方向と注目されていただけに、大きな話題になりました。「投資の神様」も完璧ではないと囁かれています。

 
[May 05, 2017]  No 031843646

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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