2分でわかるアメリカ

2017/04/19番狂わせも、予測不能になった仏大統領選

11人が立候補したフランスの大統領選。次の日曜日23日に実施される第1回目の投票では、事実上4人の争いになる公算です。極右政党・国民戦線のルペン党首、共和党のフィヨン元首相、マクロン前経済相、そして、共産主義の左翼党で共同党首を務めるメランション氏の4人です。

世論調査は、ルペン氏とマクロン氏が第1回投票で上位2人になり、5月7日の決選投票でマクロン氏が勝利することを示唆しています。

しかし、選挙直前になり、番狂わせがあるかもしれないとの見方が強まりました。メランション氏が支持を伸ばしているからです。テレビ討論会での独特なキャラクターが話題になり、YouTubeに投稿された動画が人気を集めています。先週末のトゥールーズでの集会には数万人が集まりました。

メランション氏は、政府支出の大幅拡大や高額所得者への税率を90%に引き上げることを公約しています。NATOとIMFからの離脱を主張。そして、EU離脱の是非を問う国民投票を実施するとの立場を表明しています。

同様にEU離脱を巡る国民投票を公約とする極右のルペン氏は、17日のパリでの支持者集会で、合法的な移民も全面的に停止すると主張しました。アメリカのトランプ氏より過激な主張です。

ブルームバーグによりますと、去年のイギリスの国民投票とアメリカの大統領選でショックを受けた投資家らが、フランスをめぐるリスクに対し完全防衛のポジションを取っています。「3度目の番狂わせはこりごり」ということでしょうか。

今回のフランスの大統領選は、過去数十年で最も予測不能の選挙と言われています。マーケットで、シリアや北朝鮮情勢より大きなリスクになっているという見方も一部にあります。


[April 18, 2017]  No 031843633

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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