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2017/04/18FTの見方、外為マーケットは警戒しすぎ?

イースターに絡む薄商いも影響し、このところの外国為替マーケットでは、米ドル相場がやや不安定になっています。去年11月のアメリカの大統領選後の一方的な米ドル高基調が変わりました。

シリア情勢と米ロの緊張、北朝鮮の脅威、迫るフランス大統領選、そして、アメリカのトランプ大統領の「強い米ドル」をけん制する発言がそれぞれ影響しています。

投資家の懸念は正当化できるか。フィナンシャル・タイムズ(FT)が解説しました。

アメリカのトランプ政権がシリア攻撃に踏み切り、アフガニスタンのISISに大規模な爆弾を投下したことで、北朝鮮にも軍事攻撃を仕掛けるのではないか。ティラーソン国務長官や現在、アジアを歴訪中のペンス副大統領の「あらゆる選択肢を検討している」との発言も朝鮮半島情勢への懸念を大きくしています。逃避の円高、金相場の上昇が進み、米10年債利回りが一時2.19%まで低下しました。ただ、FTは、おそらく投資家が北朝鮮リスクを警戒しすぎだとコメントしました。そのうえで、有事の際は、地理的な関係で、円より米国債の魅力が増すだろうとしています。

次の日曜日23日、フランスの大統領選が実施されます。極右政党の国民戦線のルペン党首が高い支持を得るとの懸念で、ユーロ相場が不安定になっています。対円では、122円台から116円台に下落しました。ただ、ユーロの対米ドル相場は、節目とされる1.06米ドルを維持しています。23日の投票で決着がつかない場合、上位2人による決選投票が5月7日に実施されます。ルペン氏と中道系独立候補のマクロン前経財相による争いになる公算。マーケットの予想通りマクロン氏が勝利すれば、ユーロ高になり、関心はドイツの選挙に移るだろうとFTが解説しました。

最後にトランプ大統領の米ドル高をけん制する発言。FTは、強いアメリカ経済と米ドル安は共存しないのではないかとして、論理的な結果として、いずれ米ドル高になるだろうとの見通しを伝えました。

マーケットがやや過剰に警戒していると見方です。


 [April 17, 2017]  No 031843632

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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