2分でわかるアメリカ

2017/04/15北朝鮮問題が重いイースター

イースターはキリスト教の重要行事の一つです。十字架に掛けられて死亡したイエス・キリストが3日目に復活したとされることが起源。「春分の日」後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、日付が毎年変わります。今年は16日日曜日がイースターです。

キリスト教の影響が強いイギリス、フランス、ドイツなどヨーロッパ各国のほか、オーストラリアやニュージーランドなどでは、イースター前の14日が「グッドフライデー」で祝日、イースター翌日の17日も祝日になります。アメリカは連邦祝日ではありませんが、学校が休校、企業の多くもお休み、ニューヨーク株式市場や商品市場は休場です。日本にいるとあまり感じないかもしれませんが、欧米などではクリスマスと似た独特なムードに包まれます。

イースターの時期は、通常、政治と経済の活動が一時停止するため、ニュースが薄くなります。しかし、今年はなんとも騒がしい。というか、危険なムードが漂っています。14日の主要メディアが朝鮮半島の緊張を大々的に報じているからです。北朝鮮がこれまでミサイルを何度も発射しましたが、地理的に近い日本と異なり、欧米のメディアの扱いは限定的でした。

予測が難しい異例のアメリカの大統領、北朝鮮のイベントが集中したことが影響しています。そして何より、アメリカ軍がシリアのアサド政権の空軍基地を攻撃したのに続き、アフガニスタンのイスラム教過激派ISISの拠点に大規模な爆弾を投下したことで、北朝鮮に対しても軍事行動に踏み切るのではないかという憶測を呼んだことが大きい。

ホワイハウスとアメリカ国防省があらゆる選択肢を検討していることは事実だと思います。考えられるシナリオへの対応を考えるのは当然。ただ、シリアやアフガニスタンのように突然、アメリカ軍が攻撃する可能性は低いとみられています。防衛のための軍事行動に限定される可能性が高そう。あまりも多くの犠牲者が出ると予想されるからです。

アメリカのペンス副大統領が週末に韓国に向かいます。アメリカ軍と韓国軍とイースターを祝った後、韓国の大統領代行と17日に北朝鮮問題を協議します。

 
[April 14, 2017]  No 031843631

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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