2分でわかるアメリカ

2010/10/26ウォール街のハロウィーン効果


10月もあと1週間。この時期になると、アメリカはハロウィーン一色になります。僕の10歳の娘は、土曜日も日曜日もハロウィーン・パーティーに行っていました。次の週末もパーティーだそうです。映画館では、ハロウィーンを意識したホラー映画が集中的に上映されています。マイケル・ジャクソンの「スリラー」もよく流れています。

ハロウィーンとは、ケルト人の年末にあたる10月31日の夜に悪霊や魔女などを追い出し、11月以降の収穫を祈るお祭りでした。今では、好きなキャラクターや「怖い系」のコスチュームを着た子どもが近所の家をまわりキャンディーをもらったり、大人が仮装パーティーをして過ごすアメリカ人が最も好きなイベントの一つです。

このハロウィーンを起点として次の年の5月まで株式相場が上昇するハロウィーン効果」(HALLOWEEN EFFECT)という現象があります。投資理論では説明のつかない価格の規則的現象をアノマリーと呼びますが、「ハロウィーン効果」はアノマリーの典型です。  

ヨーロッパの2人のアナリストが1970年から1998年までの28年間を調べたところ、世界37カ国中36カ国で11月から翌年の5月まで株式相場が上昇するハロウィーン効果が確認されました。イギリスではなんと1694年以降の相場でハロウィーン効果があったそうです。このため、ウォール街には「5月に売って逃げろ」(SELL IN MAY AND GO AWAY)という格言があります。

ただ、「ハロウィーン効果はそうならないことも多く、例えば2008年から2009年にかけては、全く違った相場展開となりました。今年は、ハロウィーン直後の11月2日から3日にかけて、アメリカの中央銀行であるFRBが金融政策を決めるFOMCを開くこと、そして2日に中間選挙が実施されることから、これらが株式相場の方向を決めることになりそうです。

それでは、ハロウィーン効果は外国為替相場には有効か。ドルの総合的な価値を示す指標であるドル・インデックスは、今年1月から株式相場と反対の方向に動いています。つまり株が上がるとドルの価値が下がり、株が下がるとドル高になる傾向があります。株式相場とドル相場に関係があることを示しているのですが、果たしてハロウィーン後はどうなるでしょうか。

[October 25, 2010] No 010276

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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