2分でわかるアメリカ

2017/04/11これはひどい、初来日の米国人が驚いたこと

黒船に乗ってペリーが来航したのが1853年。翌年、日米和親条約が調印されました。江戸時代の鎖国が終わり、日本が開国した瞬間でした。これをきっかけに多数のアメリカ人が横浜港に向かいました。到着後、まず驚いたのは、日本人の女性が赤ちゃんをオンブしていたことだったそうです。欧米では考えられないと。

日本政府は、東京オリンピックが開かれる2020年に訪日外国人を4000万人に増やすことを目標にしています。ペリー来航後を「第1の開国」とすると、第2次世界大戦直後が「第2の開国」。そして、いまの観光客誘致は「第3の開国」と呼べるかもしれません。

いま日本にいます。日曜日の夜に着きました。アメリカはイースターで学校が春休みのため、ロサンゼルスからの羽田便は家族連れのアメリカ人が目立ちました。ホテルの宿泊客の過半数は外国人。東京駅の新幹線の切符売り場も外国人のグループで溢れていました。これまでは中国人が多かったのですが、キリスト教のイベントであるイースターも手伝って今回は「白人」が増えたと感じました。

ノースダコタに住む遠い親戚にあたるアメリカ人の家族も別便で合流しました。移植が専門の外科医でヨーロッパを中心に海外渡航経験が何度もあります、ただ、日本は初めて。先進国、テクノロジー国家のイメージがあったので期待度が高かったのですが、ネガティブに驚いたことがあります。

英語が通じない」。羽田空港に到着して最初にまともに会話をしたのはタクシーの運転手。荷物が多いのでミニバンを呼んで欲しいと言っても理解していない様子。行き先を伝えるのに10分以上かかったそうです。空港は現代的、銀座のネオンもすごい。しかし、英語を理解する人がほとんどいない。英語圏ではないヨーロッパでは、どんな田舎に行ってもほとんどが英語を話す。「日本の学校では英語を教えないのか」と会って最初に聞かれました。

前兆がありました。初来日のアメリカ人は到着前、東京のレストランや地方のホテルをネットで調べていました。しかし、いずれのサイトも英語案内がない。あっても超貧弱。予約しようとすると、突然日本語になる。結局、予約はすべて諦めました。

日本政府は、東京オリンピックの10年後の2030年に、訪日外国人を6000万人にすることを目標に掲げました。まさに「第3の開国」。オンブする女性はほとんど見かけなくなりましたが、英語という最も重要なインフラは日本政府が考えている以上に貧弱です。


 [April 10, 2017]  No 031843628

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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