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2017/03/29政治不安・通貨急落、南アが騒がしい

南アフリカランドの売りが止まりません。前日の急落に続き、28日の取引でも大幅に下落しました。

 きっかけは、ズマ大統領が、ゴーダン財務相に対し緊急帰国を命じたことでした。ゴーダン財務相は1週間の予定で英米の投資家を回る「ロードショー」を始めたばかりで、ロンドンに滞在していました。

「会合をキャンセルして、即帰国せよ」という命令でしたが、ゴーダン財務相は50人の投資家と格付け会社3社と面談後に帰国しました。面談では、南アフリカ国債への投資が安全だと訴えました。地元メディアが伝えました。

帰国を命じたのは、ズマ大統領がゴーダン財務相を解任するためではないかとの思惑が広がり、南アフリカランドが急落しました。「バラマキ財政」を好むズマ大統領に対し、ゴーダン財務相は緊縮財政による健全化を進めています。溝が深く、「政敵」になっています。

情報が錯綜しています。ズマ大統領が、協力関係にある南アフリカ共産党の幹部に、ゴーダン財務相を解任する方針を伝えたとの報道がある一方、解任されるのはジョナス副財務相ではないかとも伝えられました。ズマ大統領は今週金曜日31日にも、閣僚のほとんどを入れ替えるとの見方もあります。与党のアフリカ民族会議(ANC)のコドワ報道官は、「関係者は間違った情報を伝えられた」と話しています。

政治の不透明感を背景に南アフリカランドが急落する中、南アフリカの中央銀行が30日に金融政策委員会を開きます。News24によりますと、BNPパリバと野村の新興国担当アナリストは、いずれも7%の政策金利が据え置かれると予想しています。

ゴーダン財務相の処遇をめぐる噂は去年以降、何度も広がりました。今度は本物か。予断を許しません。南アフリカランド相場が、今週後半にかけてさらに変動する可能性がありそうです。


 [March 28, 2017]  No 031843619

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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