2分でわかるアメリカ

2017/03/21高収入と呼ばれるためにはいくら必要か

アメリカで上流階級と呼ばれるためには、いくら稼ぐ必要があるのか。上流階級には当然、ビリオネアも含まれますが、まあまあいい暮らしができる所得水準の話です。

ピュー・リサーチ・センターが、2014年時点の全米229の都市圏の世帯を調査した結果、低所得者層、中間層、高額所得層のいずれの層でも、1999年と比べて世帯収入が減少していました。約8%の減収。FRBが利上げをするほど景気が回復しているとされるのに、それほど景気が強くないことを示しています。

高額所得層と位置付けられた世帯の収入は、1999年が18万6424米ドルでした。15年後の2014年は17万3207米ドル(約1940万円)と水準が下がりました。

アメリカでは、地域によって住宅価格に大きな差があります。ピュー・リサーチ・センターの調査対象になったテキサス州の都市と、ロサンゼルスやサンフランシスコ、もしくはニューヨークなどの大都市と比べると、一戸建て住宅の価格が10倍以上違うこともザラです。

このため、まあまあいい暮らしができる水準は、地域により格差が非常に大きいと個人的に思います。大都市はほんの一部ですので、典型的な地方都市では、日本円に換算して2000万円の所得で高水準の暮らしができると考えたほうがいいかもしれません。

ちなみに、調査で中間層とされた世帯年収の2014年の中間値は7万2929米ドル(約820万円)でした。これが、広いアメリカの典型的な家庭だと言えます。


[March 20, 2017]  No 031843614

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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