2分でわかるアメリカ

2010/10/2211月3日は相場を変えるか


2週間後の11月3日は、アメリカにとって、そしてマーケットにとって重要な日です。2つのイベントが重なるからです。一つは、FRBが金融政策を決めるFOMC。2日間の会合が終わり、金融緩和第2弾を決めるかどうか、世界が注目しています。

もう一つは、2日投票、即日開票される中間選挙後の最初のマーケットが3日に開くことです。任期が2年の下院全議席と任期6年の上院議員の3分の1(37席)が改選されます。さらに、37州で知事選挙も予定されていて、2012年の大統領選挙を占う意味で大事な選挙になります。  

オバマ大統領の支持率は50%を割っていて、大統領が所属する民主党が苦戦することは必至とみられています。ロイターは中間選挙について、3つのシナリオがあると報じています。

1.共和党が下院で過半数を獲得する 2.共和党が上下両院で過半数をとる 3.民主党が上下両院で過半数をとる、の3つです。マーケットは、現在より共和党が強くなるシナリオの1と2はほぼ織り込んでいます。株式相場にも為替相場にも影響は限定的でしょう。

1と2のシナリオの場合、大統領が民主党で、議会で共和党が主導権をとる、いわゆる「ねじれ」の状態になります。ただ、日本と政治システムが違い、政党の暴走を抑える効果があることが多く歴史的にみますと、「ねじれになった場合に株式相場が上昇する傾向があります。ドル安基調も続くとみられます。

しかし、シナリオの3は相場に織り込まれていません。個人的に、可能性は低いと思うのですが、民主党が勝った場合は、マーケットのサプライズ(驚き)となり、相場が大きく動く可能性があります。株式や商品ユーロなどのリスク資産が売られ、安全とされるドルや米国債が買われる可能性があります。中国が利上げしマーケットを驚かせた19日の相場と同じ状況になりそうだということです。

11月3日。日本は文化の日でマーケットがありません。欧米の3日のマーケットに注目です。

[October 21, 2010] No 010274

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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