2分でわかるアメリカ

2017/02/15大統領は何を知っていたか

アメリカのトランプ政権がギクシャクしています。

安全保障政策を担当するマイケル・フリン大統領補佐官が13日夜、トランプ大統領に辞表を提出しました。就任してからわずか24日目の辞任。フリン氏がまだ民間人だった去年12月、ロシアの駐米大使とオバマ政権の対ロ制裁について電話協議したこと、それに関して嘘の報告をペンス副大統領にしたことが辞任の理由だとしています。

トランプ政権の外交・安全保障政策に打撃となる、ホワイハウス内が混乱している、後任候補のペトレイアス氏に不倫(フリン)問題がある、などと話題がつきません。辞任劇が多くの疑惑を呼んでいるのですが、最も注目されるのは、フリン氏のロシア側との電話協議について、トランプ大統領が知っていたかどうかという点です。

野党・民主党は14日、フリン氏の辞任を幅広く調査するよう求めました。複数の民主党議員が発表した声明では、誰がフリン氏の行動を許可し、誰が国家の安全保障に関わる情報へのアクセスを認めたか、そして、ホワイトハウス内で安全保障を脅かす人物が他にいないかを明らかにする必要があると主張しています。つまり、トランプ大統領が承知のうえでの行動ではないか、他のホワイトハウスのスタッフは大丈夫かを問いただすものです。

元陸軍中将で、2012年から2014年まで国防情報局長を務めたフリン氏は、ホワイトハウス入りする前、安全保障に関するコンサルティング会社を経営していました。顧客には、トルコのエルドアン大統領の協力者ら海外の要人も含まれているとされています。辞任は、ロシア、トルコなど世界の一部の国にも打撃となった可能性があります。ただ、影響を最も心配しているのは、トランプ大統領かもしれません。トランプ政権にとって深刻な事態に発展する可能性があります。


[February 14, 2017]  No 031843592

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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