2分でわかるアメリカ

2017/02/08カリフォルニア独立論

人口3800万人とアメリカ最大のカリフォルニアは、伝統的にリベラルな州として知られています。去年11月の大統領選では、民主党のヒラリー・クリントン氏への投票が圧倒しました。

当然ながら、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことについて反感を持つ人が他州と比べ非常に多い。近所に住む友人の奥さんは「トランプ抗議集会」に何度も参加しています。

ロイター/イプソンがカリフォルニア州の住民500人を対象に去年12月6日から今年1月19日の間に実施した調査では、アメリカ連邦からの独立を支持する人が32%を占めました。2014年に実施した前回の調査では20%でしたので、独立支持が大幅に増えた形です。

カリフォルニア州にはシリコンバレーやハリウッドなど多種多様な経済拠点があります。製造業や農業も盛ん。州のGDPは2兆4600億ドルと巨大です。IMFの統計によりますと、フランスのGDPが2兆4200億ドル。カリフォルニア州はそれを上回る世界6位相当の経済規模を持つことになります。

独立は現実的か。連邦政府からの補助金に依存する組織が多いことから、非現実的だという見方が大半です。少なくとも今は。名門大学のUCバークリーで保守系メディアの編集者の講演が抗議デモで中止されましたが、これを受けトランプ大統領が「補助金をカットする」と警告しました。

シリコンバレーで働くエンジニアの60%が移民とされています。ハリウッドにも移民が多い。イスラム圏7カ国の入国を一時禁止した大統領令をめぐる論争が盛り上がっていますが、移民政策の行方によってはカリフォルニア州の独立気運がさらに高まる可能性があります。仮に支持が過半数を超えると、現実味を増すかもしれません。


 [February 07, 2017]  No 031843587

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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