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2017/01/24「キングコング通貨」、トランプ政権の障害?

ドナルド・トランプ大統領が23日、ホワイトハウスに入り、本格的に「仕事」を始めました。

ビジネス界の幹部との朝食会では、メキシコなどを念頭に「非常に大きな」国境税を導入する方針を示しました。トランプ大統領はまた、中間層の所得税を大幅にカットすること、規制の75%を緩和すると述べました。その上で「アメリカ第一主義」を貫く決意を表明。「行動初日」にトランプ節が炸裂しました。相変わらず具体性がないのもトランプ流か

トランプ大統領は、アメリカの製造業の復活と貿易不均衡の修復を一貫して公約しています。公約実現には、歴代政権が続けてきた「強い米ドル政策」が障害になる可能性があります。トランプ大統領も先週、対中貿易に関して「米ドルが強すぎる」と発言し、米ドル高が自らの経済政策に影響することを認めています。

ただ、口先介入だけで米ドル相場を動かすには限界があります。フィナンシャル・タイムズ(FT)は、1日あたり5兆米ドルの取引がある為替マーケットを動かすことは、ツイッターで企業や政敵を攻撃することよりはるかに難しいと伝えました。

FTによりますと、ドイツ銀行のエコノミストは、米ドルがG10通貨の高金利トップ3になり、今年は外国為替マーケットの「キングコング」になると予想しました。米ドルが対ユーロでパリティ(1.0)まで上昇、対円でも大幅に値を上げるとみています。

一方、HSBCのストラテジストは、年前半は期待から米ドルが高くなり、年後半は官僚の抵抗などで政策が薄くなり米ドルが下がる傾向があるとFTにコメントしました。

米ドルの方向は、トランプ政権が最初の100日でどこまで具体的な経済政策を打ち出すかにかかっているように思います。具体化の中で「キングコング」に焦点が当たる可能性があります。


 [January 23, 2017]  No 031843578

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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