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2017/01/11グロス氏「注目するのはこの数字だけ」

ニューヨーク株式市場を代表する株価指数の一つ、ダウが足踏みしています。先週金曜日に20000ドルの大台に肉薄しましたが、今週はやや勢いに欠ける動きが続いています。決算発表が本格化するのを控えている影響でしょうか。

CNBCによりますと、BofAメリルリンチは、株価が今年前半に10%上昇すると予想しています。野球でいうと9イニングのうち8イニングにあるとして、最後の上昇局面だとしています。その後、年末にかけて株価が大きく崩れるとBofAメリルリンチのストラテジストは考えています。

一方、債券王と呼ばれるジャナス・キャピタル・グループのビル・グロス氏は、「ダウ20000」が重要ではないとCNBCにコメントしました。「原油相場の60米ドル」、「ユーロの対米ドル相場のパリティ(1.0)」という水準も意識されているが、いずれも気にする必要はないとしています。

グロス氏はその上で、今年一つだけ注目すべきは「米10年債利回り2.6%」という水準だとの見方を示しました。債券マーケットだけではなく、株式マーケットにとっても重要だとしています。

グロス氏によりますと、米10年債利回りは1987年以降、低下トレンドにありましたが、2.6%を超えて上昇すれば、トレンドが崩れます。つまり、債券価格が下がり、利回りが一段上昇することになります。

米10年債利回りは、去年12月15日に一時的に2.6%台にのせました。しかし、それ以降は下回ったままです。10日の取引では、米10年債利回りが2.38%近辺で推移しています。

米国債の利回りは米ドル相場にも影響することが予想されます。「2.6%」を超えて利回りが上昇すれば、米ドル買いを誘う可能性がります。


 [January 10, 2017]  No 031843571

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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