2分でわかるアメリカ

2017/01/05ワシントンと戦うカリフォルニア

アメリカ連邦議会が3日召集されました。去年11月の大統領選と同時に実施された議会選で、上下両院ともに共和党が多数派を確保しました。上院トップはマコネル院内総務、下院トップにはライアン議長が続投します。早くもオバマケアと呼ばれる医療保険制度を優先的に見直す動きを示しています。

議会は今週6日に選挙人による大統領選の開票を予定しています。あくまでも形式的なものですが、ここで共和党のドナルド・トランプ氏が第45代大統領に決まります。就任式は1月20日。10年ぶりにホワイトハウスと上下両院を共和党が支配する体制が始動します。政策転換が必至です。

こうした中、カリフォルニア州議会の民主党のリーダーが4日、エリック・ホルデン氏と顧問契約したと発表しました。ホルデン氏は、オバマ政権下で司法長官を務めた大物弁護士です。現在は、主に州政府などを顧客に持つワシントンの法律事務所に所属しています。

トランプ次期大統領は、移民政策、環境対策、通商政策などを全面的に見直す意向。カリフォルニア州に打撃になる可能性があります。グーグルをはじめシリコンバレーを代表する企業の多くは移民が支えています。南カリフォルニアのサンディエゴを拠点とする家電メーカーは国境を挟んで賃金が低いメキシコで生産しています。

リベラルで知られるカリフォルニア州は、伝統的に民主党が優勢です。去年11月の大統領選では、民主党のヒラリー・クリントン候補を圧倒的多数で選びました。州の民主党がホルデン氏と契約したことは、ホワイトハウスおよび連邦議会と全面的に戦う姿勢を示したものだと言えます。これとは別に、ブラウン知事は有力なヒスパニック系議員を州の司法長官に指名しました。移民問題で法的に武装するのが狙いの一部だとみられます。

アメリカの大統領の任期は4年。今後4年間のカリフォルニア州とワシントンの戦いは、大統領選の第2ラウンドとなるかもしれません。
 

 [January 04, 2017]  No 031843567

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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