2分でわかるアメリカ

2016/12/221940年以来の水準、米ライフスタイルの日本化

結婚するまで実家で親と同居する。日本では普通。一方、アメリカでは、大学入学をきっかけに独立するというのが常識でした。その常識が変わりつつあります。

ウォールストリートジャーナルは、若いアメリカ人が両親もしくは家族のメンバーと同居する割合が2015年時点で約40%に上昇したと伝えました。1940年以来の高水準だそうです。

FRBが利上げを決めるほど雇用が堅調、経済回復が進みました。所得も増えつつありますが、親と同居する18〜34歳のアメリカ人が2005年以降に増え続けています。2005年までは親と同居する若者は約30%でした。もっと前、1960年の割合は24%にすぎませんでした。

背景には、多くの都市で家賃が高騰したことがあります。例えば、サンタモニカ市内で20万円以下の独身用アパートを見つけることは不可能です。さらに、住宅ローンの審査が厳しすぎて家を購入できないことも実家住まいを増やしています。好んで親と同居しているのではなく、独立できない環境に置かれているということです。

その結果、ミレニアムと呼ばれる若い世代の住宅需要が減っています。30歳未満のアメリカ人の人口は過去10年間で5%増えましたが、そのグループの世帯数は20万しか増えていません。

日本のフジテレビが放送する「サザエさん」は最長寿番組のひとつです。磯野家の人間模様が時代を超えて共感を呼んでいます。畳の生活は文化の違いとしてなんとかなるにせよ、3世代が同居する感覚を理解できないので、アメリカ人にはウケないとされてきました。これからは、意外にアメリカで受け入れられるかもしれません。
 
 [December 21, 2016]  No 031843560

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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