2分でわかるアメリカ

2016/12/20これが本当の米大統領選、形式ですが

今日12月19日(米国時間)は、アメリカ大統領の本選挙です。1804年以来、アメリカの大統領選は2段階方式になっていて、一般的に「本選」と考えられている先月の選挙は、有権者が選挙人(英語ではelectoral collegeといいます)を選ぶものでした。その結果を踏まえて、大統領選挙人が今日投票します。

50州の選挙人に首都ワシントンDCの選挙人を加えた合計数は538人になります。それぞれの州都に集まって投票、半数の270人以上を獲得した候補が勝利します。選挙人の数は州の人口によって決められます。各州の有力者から構成されていて、今年のニューヨーク州の選挙人には、ビル・クリントン元大統領も含まれています。

勝者総取り方式」であるため、11月の一般有権者による全得票率の勝者が選ばれるわけではありません。実際に、民主党のクリントン候補の得票率は48.2%と、トランプ氏の46.2%を上回りましたが、選挙人の総数では負ける見通しです。2000年にも同様のことがありました。わかりにくいのですが、これがアメリカの伝統的なやり方です。

選挙人による「本選挙」の結果は、年明け1月6日にバイデン副大統領が議長役を務める議会で開票。勝者は1月20日に正式に第45代大統領に就任します。

選挙人が一般有権者の意向に反することはできないのか。物理的には可能です。実際にテキサス州の選挙人の一人は、本来投票が見込まれているトランプ氏が大統領にふさわしくないとして反対票を投じると話しています。また、ロシアがサイバー攻撃をしたとされる問題が影響するとの見方も一部にあります。

選挙人の投票はあくまでも形式的なものです。過去の大統領選ではほとんどニュースになりませんでした。ただ、今年は主要メディアがやや大きめに報じました。結果が覆る可能性は限りなくゼロに近いのですが、予想外に異色の勝者が選ばれたことが影響しているのかもしれません。
 
 [December 19, 2016]  No 031843558

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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