2分でわかるアメリカ

2016/12/16米メディアを飾るプーチン

フォーブス誌が選んだ2016年版「世界で最も影響力のある人物」は4年連続でロシアのウラジーミル・プーチン大統領が選ばれました。2位はドナルド・トランプ次期大統領。アメリカでは当然、トランプ氏をめぐる報道が多いのですが、プーチン大統領に関する報道も負けていない。

日本では今、日露首脳会談の報道一色。歴史的な訪問、会談なので当然だと思います。北方領土問題がどう議論されるのか。モスクワに駐在した経験があるので、個人的に興味があります。ただ、アメリカでトップニュースになっているのは別の問題。

NBCニュースは14日、アメリカの大統領選にからむサイバー攻撃にプーチン大統領が直接関与したと報じました。アメリカの諜報機関の二人の職員の話を伝えたものです。

それによりますと、プーチン氏は、民主党関係者のコンピュータをハッキングすることを個人的に直接指示しました。入手した情報をリークするなど最大限活用することも命じたとしています。ロシアに厳しい態度をとる民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官に復讐すること、そして、世界でのアメリカの指導力にダメージを与える2つの狙いがあったとしています。

CIAは「ロシア政府はトランプ氏が勝利することを望んでいた」と分析しているが、これに関しては、FBIは確認できないようだとしています。あくまでもクリントン氏と民主党に打撃を与えることが目的であり、トランプ氏の勝利はその結果ということでしょうか。

大統領選にからむサイバー攻撃にロシアが関与していたことはこれまでも報道されました。しかし、プーチン大統領が直接指示していたという報道は初めてです。

タス通信によりますと、ロシアのラブロフ外相は「NBCの報道はナンセンスだ。誰も信じないだろう」とコメントしました。プーチン大統領の訪日に同行しているペスコフ大統領報道官も「非常にナンセンスな報道だ」と述べたとタスが伝えました。

NBCの報道は、アメリカの主要メディア各社が「追いかけ取材」し、幅広く伝えられました。

シリア、トルコ、北朝鮮、中国、ウクライナ、NATO、OPECと石油、オリンピック選手のドーピングなどプーチン大統領が絡む問題は幅広く、今後もアメリカのメディアの主役の一人になるとみられます。「素晴らしいリーダー」として指導力を称賛するトランプ氏が大統領になるので、なおさらです。
 
 [December 15, 2016]  No 031843556

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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