2分でわかるアメリカ

2016/12/062017年のドル「期待ほど上がらない」との見方

11月8日のアメリカの大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利して以降、米ドルの上昇基調が続いています。トランプ氏が公約している大型の公共投資、減税などへの期待感が背景。高インフレとなり金利が上昇、米ドル相場を押し上げるとの見方です。

ウォール街のエコノミストやストラテジストの多くは、金利上昇と米ドル高が2017年も続くと予想しています。2018年半ばに米ドルの対円相場が130円まで達するとの見方もあります。しかし、米ドルが期待しているほど上がらないのではないか、と予想するストラテジストがいます。

ウェルス・ファーゴ・キャピタル・マネージメントのチーフ・インベストメント・ストラテジストのジム・ポールソン氏は5日にCNBCに出演、「FRBの利上げを理由に誰もが米ドルが上昇すると考えている。しかし、過去5回の主な利上げサイクルでは、いずれもドルが下落した」と述べました。

その上でポールソン氏は、「インフレ率の上昇は米ドル相場に打撃となる。FRBが来年、複数回の利上げを実施すると思うが、同時に米ドル相場が下がるだろう」との見通しを示しました。ただ、ドル安になっても、マーケット全体は堅調に推移するだろうとコメントしました。

一方、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は5日、CNBCのインタビューに答え、トランプ次期大統領が積極的な景気浮揚策を実施すれば、積極的に利上げすることになるとの認識を示しました。マーケットの反応は正しいと述べました。

また、ダドリー総裁は講演の中で、段階的な利上げのペースを調整するかどうかを判断するのは時期尚早だと語りました。
 
 [December 05, 2016]  No 031843548

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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